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- 第一次選抜と第二次選抜は、別の日に試験を受ける制度ではない
- 2027年度からの共通選抜・特色選抜との関係がわかる
- 学力検査・調査書・面接の配点から、学校の評価方針を考えられる
- 偏差値だけではわからない、自分に合った高校選びの視点が身につく
埼玉県の公立高校入試について調べていると、「第一次選抜」「第二次選抜」という言葉を目にすることがあります。
「第一次選抜で落ちたら、もう一度試験を受けるの?」
「第一次と第二次では、何が違うの?」
「うちの子は、どちらの選抜が有利なの?」
そんな疑問を持つ保護者の方も多いと思います。
実は、第一次選抜と第二次選抜の違いを理解することは、単に合格の仕組みを知るだけではありません。
その高校が、どのような力や取り組みを評価したいのかを考えるヒントにもなるのです。
今回は、2027年度(令和9年度)からの埼玉県公立高校入試について、できるだけわかりやすく解説します。
第一次選抜と第二次選抜とは?
まず知っておきたいのが、第一次選抜と第二次選抜は、別々の日に試験を受ける制度ではないということです。
受検生が受けた学力検査や面接などの結果を使って、段階的に合格者を決める仕組みです。
例えば、100人を募集する高校を考えてみましょう。
最初の評価方法で
合格者を選ぶ
残った受検生を
別の評価方法で選ぶ
選抜結果を踏まえて
合格者を決定
第一次選抜で選ばれなかったからといって、その時点ですべてが終わるわけではありません。第二次選抜の対象となる場合があります。
ただし、選抜人数の割合や具体的な方法は高校によって異なります。
2027年度からの「共通選抜」「特色選抜」との関係
2027年度からは、「共通選抜」と「特色選抜」という制度が導入されます。
ここは少し混同しやすい部分です。
| 選抜方法 | 基本的な考え方 |
|---|---|
| 共通選抜のみ | 第一次選抜・第二次選抜を行う |
| 特色選抜のみ | 第一次選抜・第二次選抜を行う |
| 両方を実施 | 特色選抜、共通選抜の順で選抜する |
つまり、どの高校でも同じように第一次選抜・第二次選抜を行うわけではありません。
まずは志望校がどの選抜方法を採用しているかを確認することが大切です。
そもそも高校入試では何を評価するの?
2027年度の埼玉県公立高校入試では、主に次の3つが合否の判断材料になります。
国語・数学・社会・理科・英語の5教科。原則として各教科100点、合計500点が基本です。
中学1〜3年生の9教科の評定などをもとに評価します。
2027年度から原則すべての受検生に実施。経験や意欲、考え方などを評価します。
さらに、高校や学科によっては、実技検査や作文(小論文)などの特色検査が加わります。
ここで注目したいのが、これらを何点として評価するかは、学校や選抜方法によって異なるということです。
同じテストを受けて、同じ内申点を持っていても、学校によって評価のされ方が変わる場合があります。
配点を見ると、高校が求める生徒像が見えてくる!
ここが今回、一番伝えたいところです。
学校ごとの選抜方法を比較すると、その高校が何を重視しているのかが見えてきます。
例えば、第一次選抜と第二次選抜で配点のバランスが変わる高校があったとします。
① 第二次選抜で内申点の比重が高くなる高校
第一次選抜では学力検査を重視していても、第二次選抜では調査書の比重を高くする場合があります。
「入試当日の点数だけではなく、中学校で積み重ねてきた努力も評価したい」
例えば、学力検査では目標点に少し届かなかったけれど、中学校の授業や定期テストにコツコツ取り組んできた子ども。
そうした子どもの強みが評価に反映されやすい仕組みだと考えられます。
もちろん、内申点が高ければ必ず合格するわけではありません。
それでも、日頃の学習の積み重ねをどの程度評価するのかは、配点から読み取ることができます。
② 第二次選抜で学力検査の比重が高くなる高校
反対に、第二次選抜で学力検査の比重を高くする高校も考えられます。
「中学校の評定だけでなく、入試当日に発揮できる学力を重視したい」
例えば、中学校の評定はそれほど高くなくても、受験勉強を通じて学力を伸ばしてきた子ども。
学力検査で高得点を取ることで、自分の強みを示しやすくなります。
こうした配点には、高校で必要になる基礎学力や、入学時点での学力を重視したいという方針が表れている可能性があります。
③ 面接の配点が高い高校
2027年度からの入試では、面接も評価対象になります。
面接の比重が高い高校は、学力検査や調査書だけでは測れない、子どもの意欲や考え方も評価したいと考えている可能性があります。
例えば、次のような姿勢です。
- 自分の経験を振り返り、そこから学んだことを伝えられる
- 周囲の人と協力しながら物事に取り組める
- 高校で挑戦したいことを自分の言葉で話せる
ただし、面接は単に「明るい子」「話し上手な子」「印象の良い子」を選ぶものではありません。
県教育委員会も、実績そのものや話し方の上手さではなく、取り組んできた過程や意欲、学びに向かう力などを評価すると説明しています。
そのため、面接の配点が高い高校では、学校が掲げる教育方針と、受検生が持つ意欲や経験とのつながりにも注目してみるとよいでしょう。
配点が高いからといって、学校が特定の性格の子どもだけを求めているとは限りません。面接の評価項目や学校の教育方針も確認しましょう。
具体例で比較してみよう
同じ学力検査、調査書、面接を実施していても、得点の配分が変われば、評価されやすい子どもの特徴も変わります。
架空の配点例・制度の説明用
| 評価項目 | A高校 | B高校 | C高校 |
|---|---|---|---|
| 学力検査 | 500点 | 700点 | 500点 |
| 調査書 | 400点 | 200点 | 300点 |
| 面接 | 100点 | 100点 | 200点 |
| 合計 | 1,000点 | 1,000点 | 1,000点 |
※実在する高校の配点ではありません。各項目の重みを比較するための模式例であり、2027年度の実際の配点上限や選抜方式を示すものではありません。
中学校での学習の積み重ねも比較的大切にする配点。
学力検査当日の得点を特に重視する配点。
学力と内申点に加え、面接で評価する力も重視する配点。
このように、学校ごとの評価の特徴が見えてきます。
ただし、これはあくまで配点から考えた傾向です。
配点だけで学校が求める人物像を断定することはできません。
高校の教育方針や、実際の評価基準とあわせて考えることが重要です。
学校選びでは「偏差値」と「配点」の両方を見よう
高校を選ぶとき、多くのご家庭が最初に確認するのは偏差値ではないでしょうか。
もちろん、偏差値は志望校を考えるうえで大切な目安です。
しかし、同じような偏差値の高校でも、選抜方法は同じとは限りません。
学力検査が得意な子どももいれば、普段の授業や定期テストで安定して結果を残してきた子どももいます。
また、自分の経験や将来の目標をしっかり伝えられる子どももいるでしょう。
「どの高校に届くか」だけでなく、「どの高校なら自分の強みを評価してもらえるか」も考えてみましょう。
志望校を決める前に確認したい3つのこと
- 学力検査と調査書の配点はどうなっているか
- 第一次選抜と第二次選抜で評価方法がどう変わるか
- 面接では何を評価するのか、どの程度の比重があるか
さらに、その高校の「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)」も確認してみましょう。
配点と教育方針の両方を見ることで、その学校が大切にしている考え方をより具体的に理解できます。
まとめ|入試の配点には、高校の考え方が表れる
第一次選抜と第二次選抜は、合格者を段階的に決めるための仕組みです。
評価方法を変えることで、異なる強みを持った子どもにも目を向けることができます。
- 内申点の比重が高いなら、中学校での学習の積み重ねを重視している可能性
- 学力検査の比重が高いなら、入試で示す学力を重視している可能性
- 面接の比重が高いなら、学習意欲や考え方などを重視している可能性
このように配点を読み解くことで、偏差値や倍率だけでは見えてこなかった学校の特徴に気づくことができます。
高校受験で大切なのは、ただ合格することだけではありません。
自分の強みを生かせる高校、自分が成長できる高校を見つけることです。
ぜひ、志望校の選抜方法にも目を向けて、自分に合った高校を見つけていきましょう!


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