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埼玉県公立高校の入試に向けて、英単語って何語覚えればいいの。塾の先生は単語をやれと言うけど、具体的な目標がわからない。EduK編集長です。実は、学校の教科書や一般的な受験情報を見ても、結局単語はいくつ覚えれば足りるのかという、一番知りたい情報はなかなか手に入りません。埼玉県公立高校入試の英語には、標準的な学力検査問題と、上位校が採用する学校選択問題という2つのルートがあり、必要な語彙のレベルはまったく異なります。この記事では、直近3年分(令和6年度〜令和8年度)の過去問データをもとに、それぞれのルートで必要な単語数の目安と、正しい覚え方をお伝えします。
この記事のポイント
- 学力検査問題は1,600〜1,800語、学校選択問題は2,200〜2,500語が目安
- 学校選択問題では、アカデミック・科学時事系の難単語が頻出する
- 単語は音読と分散学習を組み合わせることで、短期間で定着しやすくなる
学力検査問題と学校選択問題、必要な単語数の目安の違い
学力検査問題(通常問題)の目安:1,600〜1,800語
中学校の学習指導要領では、3年間で学習する語彙数が1,600〜1,800語程度と定められています。通常問題は、基本的にこの範囲内で作られています。つまり、教科書に出てくる英単語を見たら意味がわかる状態にしておけば、語彙力で遅れをとることはありません。
学校選択問題の目安:2,200〜2,500語
一方、難関校が採用する学校選択問題は、教科書レベル(1,600〜1,800語)だけでは太刀打ちできません。長文読解には、高校生レベルの単語や時事・科学分野の専門用語が、注釈なし、あるいは最小限の注釈だけで頻出します。さらに後半の自由英作文(40〜50語)では、自分の意見を主張するために自分で書ける単語(発信語彙)を増やしておく必要があります。実質的に2,200〜2,500語レベルの語彙力がなければ、長文を制限時間内に読み切ることは難しくなります。
通常問題のテーマと語彙
通常問題では、中学生にとって比較的身近なテーマが選ばれる傾向があります。ここで出てくる重要単語は、教科書の応用〜発展レベルでカバーできる範囲です。
| 年度 | テーマ | 頻出単語 |
|---|---|---|
| 令和8年度 | フェーズフリー(防災製品)/道の駅 | emergency(緊急)、public transportation(公共交通機関) |
| 令和7年度 | 宇宙飛行士メイ・ジェミソンの伝記/自動運転バス・LRT | astronaut(宇宙飛行士)、passenger(乗客) |
| 令和6年度 | ピクトグラムの歴史と役割 | symbol(記号)、role(役割) |

学校選択問題のテーマと語彙
一方、学校選択問題では大学入試や英検準2級〜2級レベルのアカデミック・科学時事が主役になります。これらの難単語は前後の文脈から推測する力も求められますが、最初から知っていれば読むスピードは大きく変わります。
| 年度 | テーマ | 頻出単語 |
|---|---|---|
| 令和8年度 | 地球沸騰化(Global Boiling) | emissions(排出量)、reduce(削減する)、fossil fuels(化石燃料)、renewable(再生可能な) |
| 令和7年度 | 日本の割り箸と森林保護 | disposable(使い捨ての)、import(輸入する)、self-sufficiency(自給自足)、climate change(気候変動) |
| 令和6年度 | 人工冬眠(Artificial Hibernation) | hibernation(冬眠)、mammal(哺乳類)、metabolism(代謝)、oxygen(酸素)、consumption(消費) |
志望校ランク別、到達しておきたい単語数
秋から冬にかけてのこの時期、自分の志望校に合わせてどれくらいの単語をマスターしておくべきか、目安をまとめました。自分の現在地と照らし合わせてみてください。
| 志望校ランク | 代表的な高校 | 推奨総語彙数 | 今の時期(秋)にクリアすべき暗記ライン |
|---|---|---|---|
| 超難関・トップ校(偏差値65〜70以上) | 浦和、浦和一女、大宮、川越、春日部、市立浦和 など | 2,500語〜 | 教科書単語は100%完璧。英検準2級〜2級レベルの単語帳で、環境・科学系の専門用語を週100語ペースで補充中であること。 |
| 難関・学校選択実施校(偏差値60〜64) | 浦和西、不動岡、所沢北、越谷北、川口市立 など | 2,200語程度 | 教科書単語はほぼ完璧。学校選択問題の大問1(リスニング記述)や自由英作文で使う基礎的な動詞・形容詞を、正しい綴りで書ける状態に仕上げていること。 |
| 中堅・通常問題受験校(偏差値50〜59) | 与野、浦和東、川口、草加、大宮東 など | 1,600〜1,800語 | 中学校で配られた単語帳・教科書の新出単語を徹底復習。見たら1秒で日本語の意味が言える状態を8割以上キープしていること。 |
偏差値が跳ね上がる、英単語の正しい覚え方
①発音できない単語は絶対に覚えられない、まずは「音」から入る
発音できない単語は、リスニングで聞き取れないだけでなく、スペルも覚えにくく、長文の中でも意味のない文字の塊として頭に入りにくくなります。単語を覚えるときは、必ず付属の音声やQRコードを活用して、正しい発音を口に出しながら覚えてください。例えばenvironment(環境)であれば、ローマ字読みで綴りだけを暗記するのではなく、正しい音を聞き、アクセントを意識して発音しながら、書く動作とセットで体に覚え込ませます。
②品詞ごとに区切る(動詞・名詞・形容詞のグループ化)
英単語を1つずつ単発で覚えるのは非効率です。同じ語源を持つ単語を品詞のパーツに注目してグループ化すると、語彙が一気に膨らみます。例えば動詞のreduce(〜を減らす)と名詞のreduction(削減・減少)はセットで覚えられます。接尾辞のtionがつくと名詞になる、というルールを知っておくだけで、初見の単語でも品詞を推測できるようになります。
③即答基準でチェック(1秒で意味が出る状態を作る)
長文を読んでいるとき、この単語の意味は確かと3秒考えているようでは、50分という試験時間の中で長文を読み終えることはできません。単語帳でセルフテストをする際は、単語を見て1秒以内に意味が出てくるかを合格基準にしてください。1秒以上かかった単語には容赦なくチェックをつけ、翌日やり直します。この1秒の壁を意識するだけで、長文の速読スピードは大きく変わります。
④忘れる前提の復習サイクル(分散学習の徹底)
人は忘れる生き物です。1日に30分かけてじっくり10単語を覚えるよりも、短時間で複数回触れる方が、記憶ははるかに定着しやすくなります。例えば、朝の10分間で新しい単語50語を音読しながら確認し、夜の5分間で同じ50語をもう一度チェックして間違えたものに印をつけ、翌朝は印がついた単語だけを優先的に復習し、週末にその週覚えた分を総チェックする、というサイクルです。忘れた頃にもう一度脳に刺激を与えることで、短期記憶が長期記憶へと移行しやすくなります。
まとめ|英単語は「最高の武器」になる
埼玉県の高校受験英語、特に学校選択問題は、一見すると非常に難解に見えるかもしれません。しかし、そのハードルを乗り越えるための最も裏切らない土台は、英単語力です。
どれだけ優れた文法テクニックや読解の裏ワザを学んでも、単語の意味がわからなければ内容を理解することはできません。逆に単語の意味さえ頭に入っていれば、多少文法が曖昧でも文脈から読み解いて部分点を守ることができます。発音を大切にしながら、短いスパンで何度も繰り返す。この王道の単語学習を今日から始めていきましょう。



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