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埼玉県の公立入試が大きく変わるって聞いたけど本当なの。マークシートになるならテストは簡単になるの。EduK編集長です。結論から言うと、令和9年度(2027年2月実施)の入試から、埼玉県公立高校入試は大きな転換点を迎えます。この記事では、埼玉県教育委員会が発表した最新の公式資料をもとに、変更の全体像と、今から始めておくべき対策をお伝えします。
この記事のポイント
- 令和9年度から5教科すべてでマークシート方式(9割)と記述式(1割)を組み合わせた解答になる
- 学校選択問題も国語の200字作文も、この変更の対象になる
- マークシート化は「簡単になる」という意味ではなく、正確性とスピードがより厳しく問われる
令和9年度から埼玉公立入試が大きく変わる
埼玉県教育委員会が発行した公式リーフレットによると、令和9年度入学者選抜(2027年2月実施)の学力検査から、5教科すべてにおいて、マークシート方式で解答する問題と記述式で解答する問題をあわせた入試が実施されます。
これまで埼玉県の公立入試は、解答用紙のほとんどが手書きの記述欄で構成される、記述重視の入試でした。これからはA4判両面印刷の新しい解答用紙が配られ、表面がマークシート方式、裏面が記述式というハイブリッドな形で試験が行われることになります。この変更は、標準的な学力検査問題だけでなく、学校選択問題(数学・英語)や追検査も含めたすべての試験で一斉に導入されます。
参考:令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報(埼玉県教育委員会)
https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/nyushi/r9nyushijyoho.html
受験生が知っておくべき3大変更点

得点の9割がマーク、1割が記述という配分
解答方式が変わっても、試験時間はこれまで同様に1教科50分、配点も100点満点のままです。ですが、その内訳は大きく変わります。マークシート方式の問題が全体の9割程度(約90点分)、記述式の問題が全体の1割程度(約10点分)という配分になります。得点の9割がマークシートで決まることになりますが、完全に記述がなくなるわけではありません。数学の証明や作図、英語の英作文など、思考力や表現力を直接測る記述式問題は、1割分として裏面に残される設計です。
学校選択問題もマーク式に完全移行
上位校を目指すからマークシートは関係ないということはありません。数学と英語の学校選択問題も、一律でマークシート方式と記述式をあわせた解答方法に変更されます。難問ぞろいの学校選択問題がどのようにマークシート化されるのか、出題形式や選択肢の作り方には注意が必要です。
国語の「作文」が廃止へ
埼玉県の国語入試で長く出題されてきた、大問5の200字作文は、令和9年度入試からは出題しないことが正式に発表されています。作文が廃止される代わりに、マークシート方式の問題などを通じて、全体のバランスを考慮しながら思考力・判断力・表現力等を総合的に測定する問題が出題される予定です。
「マークシート=簡単」ではない理由
多くの受験生が、マークシートになるなら最悪勘で書いても当たるし簡単になるのではと考えがちですが、これは危険な思い込みです。
出題方針や難易度はこれまで通り
教育委員会のQ&Aでは、出題の基本方針に変更はなく、問題の内容・難易度等はこれまでと変更しない予定であるとはっきり示されています。問題文が短くなったり、単純な暗記だけで解けるようになったりするわけではありません。複数の資料や図表、会話文を組み合わせ、高度な思考を経なければ正しい選択肢にたどり着けない問題が、これまでと変わらず出題されます。
選択肢の罠に注意
記述式のテストであれば、途中まで正しく考えられていたことで部分点がもらえるケースがありました。しかし、マークシート方式では、正解を完璧に選べなければ0点です。数学などでは、計算ミスの結果として出てきそうな間違った数字が、あらかじめ選択肢の中に用意されていることがよくあります。国語や英語の読解問題でも、本文の一部だけを抜き出して全体としては間違っている選択肢のような、紛らわしい仕掛けが増えるため、記述式以上に正確な判断力が求められるようになります。
マークを塗る時間もロスになる
マークシートを鉛筆やシャープペンシルできれいに塗りつぶす作業は、想像以上に時間がかかります。5教科合わせて100箇所以上マークすることになれば、塗りつぶす動作だけでトータル数分間のロスになります。ただでさえ時間が足りないと言われる埼玉の英語や数学において、このマークを塗る時間の発生は確実なタイムロスになります。途中で一行ズレてマークしてしまい、最後に気づいて焦るというリスクも新たに加わります。
今から始めるべき4つの新対策
①途中式・根拠をノートに書き残す習慣をつける
マークシートの練習ばかりしていると、選択肢を選ぶだけだから途中計算や考えた過程を書かなくていいというサボり癖がついてしまいます。ですが、1割分の記述式問題で確実に部分点をもぎ取るため、またマークミスや計算ミスを自分で見直すためには、普段から途中式や記述の根拠をノートに丁寧に書き残す習慣が、これまで以上に重要になります。
②マークシート専用の筆記用具を使いこなす
本番のタイムロスとマークミスを防ぐため、筆記用具選びから対策を始めましょう。細かい文字を書くための極細シャープペンシルとは別に、マークシートを2、3往復で一気に塗りつぶせる太い芯のマークシート専用シャープペンシルや、Bまたは2Bの鉛筆を筆箱に用意しておいてください。はみ出さず素早く塗る練習を、模試や過去問演習の中で何度も実践しておきましょう。
③怪しい選択肢を確実に削る消去法を極める
マークシート方式の攻略で最も重要なのは、これが正解だと飛びつくのではなく、これは〇〇の理由で絶対に違うと選択肢を消していく消去法です。普段の問題演習の段階から、すべての選択肢に対してなぜバツなのかを説明できるように意識して解くことで、ひっかけ問題に惑わされない本物の読解力が身についていきます。
④国語の複数テキスト・資料分析のトレーニング
国語の200字作文が廃止される代わりに、文章全体の思考力・判断力・表現力等を総合的に測る読解問題の重要性がさらに高まります。会話文と図表を組み合わせた問題や、異なる主張が書かれた2つの文章を読み比べる問題など、複数資料の分析を意識した読解練習を今のうちから取り入れておきましょう。
まとめ
令和9年度から導入される埼玉県公立入試のマークシート方式は、決して楽になる変更ではありません。記述式並みの深い思考力を持ちながら、マークシート特有の正確性とスピード、ケアレスミスのなさを同時に求められる、これまで以上にやりごたえのある試験になります。
仕組みを正しく把握し、早くから書く習慣とマークの練習を並行して進めておけば、本番で焦るライバルたちに差をつけることができます。新しい入試の変化を前向きに捉え、今日から準備を始めていきましょう。



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