- 10月の中3が直面する「北辰テスト」と「定期テスト」の重複を乗り切るスケジュール術
- 私立個別相談に関わる北辰と、調査書(内申点)に直結する定期テストの明確な役割分担
- 迷いをゼロにする「テストまでの残り日数」を基準にした優先順位の切り替えルール
- 状況別(通常週・北辰直前・定期直前)の「1週間時間配分モデル表」
10月に入ると、中学3年生の学習スケジュールは過密を極めます。毎月のようにやってくる北辰テスト対策に追われる一方で、2学期中間・期末テストの準備も待ったなしで迫ってきます。
「北辰の勉強ばかりしていて学校ワークが終わらない」「定期テスト対策にかかりきりで北辰の過去問が手付かず」という悪循環に陥る受験生は少なくありません。10月を乗り切るコツは、時間を増やすことではなく「目的を分けて、テストまでの日数で勉強内容をスパッと切り替えること」です。限られた時間で両方の結果を最大化する両立手順を解説します。
10月は北辰テストと定期テストが重なる最大の山場
10月の中3生が最もやってはいけないのは、「目の前のことに行き当たりばったりで手をつけること」です。北辰テストと定期テストは出題範囲も形式も全く異なるため、「北辰が終わってから定期テストの勉強を始めよう」と考えていると提出物すら間に合わなくなります。
まずはカレンダーや手帳に、10月中のすべての予定を書き出して「見える化」しましょう。
- 北辰テストの実施日
- 定期テスト(中間・期末)の日程
- 学校ワークの提出締め切り日
- 修学旅行・体育祭などの学校行事
- 塾の模試や講習の日程
予定を並べるだけで、「この週は定期テスト対策に全振りしなければ危ない」「ここは北辰対策に専念できる最後の週末だ」というデッドラインが一目で分かります。
北辰と定期テスト、何のために受ける?目的の違いを整理

2つのテストは、高校入試において使われる先が根本的に違います。それぞれの目的を理解することが、適切な力加減につながります。
北辰テスト:今の実力把握と私立個別相談の武器
北辰テストは、公立入試本番に向けた「現在の学力判定」であると同時に、埼玉県の高校受験では私立高校の個別相談(確約の目安)に直結する最重要データです。偏差値の数字に一喜一憂するのではなく、「正答率50%以上の基本問題を落としていないか」「あと何点あれば目標偏差値に届いたか」を分析し、弱点単元を洗い出すツールとして使います。
定期テスト:調査書(内申点)を確定させる最後の砦
埼玉県公立高校入試では、中3の調査書(内申点)の配点比率が最も高く設定されています(中1:中2:中3が1:1:2や1:1:3など)。2学期の定期テストの結果は、12月に確定する調査書評定に直結します。入試当日の点数は本番一発勝負ですが、内申点は事前に稼いでおける確実な持ち点です。5教科だけでなく、評価比重が同じ実技4教科も含めて全力で取りに行く必要があります。
結局どっちを優先?迷いをなくす判断基準
結論は明確です。「直近のテストまでの日数」で優先順位を機械的に切り替えるのが最も失敗を防ぐ鉄則です。
- 北辰テストまで1週間を切っている場合:北辰の過去問演習や実戦形式の解き直しを最優先にする。
- 定期テストまで2週間を切っている場合:北辰対策を一旦ストップし、学校ワーク・授業プリントの周回に全力を注ぐ。
- 両方のテストが近接している場合:英単語、漢字、数学の基本計算、理社の重要用語といった「どちらのテストにも共通する基礎知識」を優先して固める。
テストが終わったら余韻に浸らず、翌日には次のテストの対策へ頭を切り替える習慣を持ちましょう。
【実用表】10月の1週間はどう勉強する?状況別の時間配分
時期ごとの学習バランスの目安です。迷ったときはこの時間配分を基準にスケジュールを組んでみてください。
| 状況・タイミング | 平日の学習内容 | 土日の学習内容 |
|---|---|---|
| ① 通常週 (テスト2週間以上前) |
学校の予習復習30分 + 中1・2の苦手単元の受験勉強 | 北辰形式の実戦問題演習 + 苦手科目の集中特訓 |
| ② 北辰1週間前 | 学校の宿題を手早く終わらせ、北辰の頻出単元を総復習 | 過去問を時間を測って解く + 間違えた問題の解き直し |
| ③ 定期テスト2週間〜1週間前 | 学校内容を最優先。提出ワークをテスト1週間前までに1周完了 | ワークで間違えた問題の解き直し + 実技4教科の暗記 |
| ④ 両方が直前に重なる週 | 定期テスト範囲の学校ワークを進めつつ、英数基礎計算を継続 | 直近にある方のテスト対策に8割以上の時間を集中投下 |
10月に優先して取り組みたい教科別の要点
「何から手をつければいいか」に迷ったら、以下の優先課題に絞って取り組みましょう。
- 英語:単語・熟語の小テストは毎日継続。中1・中2の基本文法に抜けがないかを確認し、長文は段落ごとに要点を掴む練習を積む。
- 数学:大問1の計算小問でのケアレスミスをゼロにする。中3内容の二次方程式・二次関数を進めつつ、一次関数との融合問題に慣れておく。
- 国語:漢字・語句を毎日10分反復。説明文は接続詞に印をつけ、作文は10分以内で条件を満たして書き切る型を固定する。
- 理科:中2の「オームの法則」や中3の「水溶液とイオン」など、計算や化学式が絡む差がつく単元の解き直しを徹底する。
- 社会:一問一答だけでなく、歴史は年表の流れ、地理は雨温図・統計資料とセットでインプットする。新しく始まった公民の仕組み(三権分立)も早期に固める。
10月にやってはいけない4つのNG勉強法

焦りが先行しやすい10月だからこそ、以下の悪循環に陥らないよう注意が必要です。
- ① 北辰の結果だけで一喜一憂する:偏差値のアップダウンに感情を振り回されるのは時間の無駄です。上がったからといって油断せず、下がったからといって勉強法を全否定しない冷静さが大切です。
- ② 「受験生だから」と定期テストを軽視する:私立単願でない限り、内申点は公立高校の合否判定の大きな柱です。定期テスト前の2週間は学校の成績アップに全力を注ぐのが正しい戦略です。
- ③ 定期テスト期間中に受験勉強をゼロにする:テスト期間中でも、英単語の確認や計算ドリルなど1日15〜30分の「受験基礎の維持」は継続します。ゼロにしてしまうと勘を取り戻すのに時間がかかります。
- ④ なんとなく5教科を全部触ろうとする:「今日は数学の関数と理科のイオンだけを完璧にする」というように、日ごとにテーマを絞った方が圧倒的に知識が定着します。
まとめ|「勉強時間」より「切り替え」で乗り切ろう
10月は、高校受験の天王山と呼ばれる重要な月です。やるべきことが多いからこそ、「何時間勉強したか」という時間の長さだけで満足してはいけません。
「いま取り組んでいる勉強は、北辰の偏差値を上げるためなのか、それとも内申点を1点上げるためなのか」を常に意識して机に向かうことが、両立を成功させる鍵です。
定期テスト2週間前は迷わず学校ワークをやり込み、それ以外の期間は着実に苦手単元を潰していく。このシンプルな切り替えを徹底して、10月の過密スケジュールを合格への大きな推進力に変えていきましょう。
目的を明確にした正しい切り替えで、北辰テストも定期テストも両方ベストスコアを勝ち取りましょう!!



コメント