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「最近、周りで私立を第一志望や本命の併願に選ぶご家庭が増えている気がする」——三者面談や保護者会などで、そんなふうに感じたことはありませんか。EduK編集長として教育現場に立っていても、埼玉県の高校受験における「私立志向」は年々強まっているという確かな実感があります。
この変化の背景を知らないまま、「うちは昔から公立一本と決めているから」と突き進むのと、周りの受験生がなぜ私立を選んでいるのかを理解した上で戦略的に併願校を組むのとでは、受験期に抱える不安の大きさがまったく違います。この記事では、今なぜ埼玉で私立志向が強まっているのか、そのリアルな背景と、流されないための併願戦略をお伝えします。
- 埼玉では公立を第一志望とする割合が減り、私立を希望する生徒が明確に増加している
- 背景には「授業料の実質無償化」と「公立入試制度の変更」が大きく影響している
- 私立を単なる「滑り止め」ではなく、「第2の第一志望」として選ぶ姿勢が重要
埼玉の入試動向|「私立志向が増えている」という肌感覚は本当か
「最近は私立を考えるご家庭が多いですね」という会話は、単なる印象論ではありません。近年の進路希望状況調査などの動向を見ても、県内公立全日制高校を希望する生徒の割合が低下する一方で、県内私立高校を希望する生徒の割合は大きく上昇していることが確認されています。
特に、この私立志向の伸び幅は近年の中でも際立っており、保護者世代が中学生だった頃の「公立に行くのが当たり前で、私立は公立に落ちたときに行く場所」という前提そのものが、根本から変わりつつある時期だと現場でも強く感じています。
埼玉で公立離れ・私立志向が進む3つのリアルな背景
ここからは、なぜ埼玉でこれほど私立を選ぶ家庭が増えているのか、現場で直接ご相談を受ける中で感じる要因を整理します。
授業料実質無償化の拡大による心理的ハードルの低下
最も大きな理由は、国や県の就学支援金制度が拡充され、私立高校の授業料実質無償化が進んだことです。以前であれば「私立は費用が高いから絶対に公立」と考えていたご家庭が、毎月の授業料の負担が減ることを知り、私立を積極的な選択肢として検討するようになってきています。(※ただし、入学金や施設費などの初期費用はかかるため注意が必要です)
埼玉の公立入試制度の変更に伴う「漠然とした不安」
埼玉県公立高校入試では、マークシート方式の導入や選抜の特色化など、近年細かい制度変更が続いています。制度が変わることで「過去問通りの傾向が出るか分からない」「うちの子が不利になるのではないか」という漠然とした不安を抱き、結果として、確約(併願推薦)制度などによって比較的安全に入学の目処が立ちやすい私立へと流れるご家庭が増えています。
公立高校の二極化と「確実な進学先」の確保
一部の公立高校では高倍率が続く一方、定員割れを起こす学校も存在し、学校間の人気格差(二極化)が激しくなっています。「倍率の高い公立に挑戦して不合格になるリスク」を嫌い、面倒見が良く大学の指定校推薦枠を豊富に持っている私立高校を早々に確保しておきたい、という安全志向が強まっています。
埼玉の私立人気を踏まえた、後悔しない併願校の選び方
私立志向が強まっているからといって、周りに流されて無条件に私立を選べばよいわけではありません。ここで大切なのは、併願校(滑り止め)に対するご家庭のスタンスをアップデートすることです。
✕ ダメな併願校の選び方
「万が一公立に落ちた時のためだから、確約さえ取れればどこでもいい」と、学校のカリキュラムや校風を見ずに、偏差値と家からの距離だけで適当に選んでしまう。
◯ いい併願校の選び方
「公立のA高校が第一志望だけど、もし私立のB高校に行くことになっても、このコースなら大学進学のサポートが手厚いから楽しみだね」と、通うことになっても後悔しない学校を選ぶ。
「滑り止め」ではなく「第2の第一志望」として私立を検討する
今の私立高校は、ICT教育の充実や独自の留学プログラムなど、公立にはない魅力的な教育内容を打ち出しています。併願校を検討する際も、「落ちた時のため」というネガティブな視点ではなく、「もしここに通うことになったら、どんな3年間になるか」とお子さん自身がポジティブに想像できる学校を選ぶことが、受験期の精神的な安定に大きく繋がります。

受験のプロならこう声をかける|埼玉の併願校選びに悩む親子へ
周りの友達が次々と私立の単願に切り替えたり、早い段階で確約をもらって安心している姿を見ると、最後まで公立を目指して勉強を続けるお子さんは強い孤独や焦りを感じます。そんな時、保護者が「周りは関係ないでしょ!あなたは公立に行くんだから勉強しなさい」と追い詰めてしまうのは逆効果です。
私たちのような受験のプロであれば、私立を確保した安心感を土台にしつつ、公立合格へのモチベーションを再燃させるような声かけを行います。
「私立の併願校、すごく良い学校が見つかってよかったね。設備も綺麗だし、もしあそこに通うことになっても全然心配ないよ。だからこそ、本命の公立入試は失敗を恐れずに、思いっきり強気で挑戦しておいで」
「周りの子が私立で決まって遊んでいるのを見ると、焦るし羨ましくなるよね。でも、あなたが公立のC高校に行きたいって決めた理由は、あそこの部活で頑張りたいからだったよね。あと数ヶ月だけ、自分の目標のために一緒に踏ん張ってみようか」
まとめ
埼玉における私立志向の高まりは、単なる一時的な流行ではなく、授業料実質無償化や入試制度への不安など、明確な背景があって起きている変化です。「公立に行くのが当たり前」というかつての常識にとらわれず、最新の状況を冷静に把握することが重要です。
この流れを正しく理解した上で、私立を単なる「滑り止め」として扱うのではなく、お子様が胸を張って通える「第2の第一志望」として選んでください。納得のいく併願校を確保できた安心感こそが、公立高校入試本番での最高のパフォーマンスを引き出します。EduKは、最後まで自分自身の目標に向かって走り抜ける受験生と保護者の皆様を応援しています。



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